カウチサーフィンで国際&異文化交流を子育てにがっちり活かすブログ

英語が大してできない大阪のおかんが、リアル国際&異文化交流体験を体当たりで発信しています。

初めてのカウチサーフィン ホスト体験 その4 教育事情

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こんにちは、異文化交流をガチで子育てに活かす、大阪おかんのあやみです。

2019年5月にカウチサーフィンを登録して、7月末に初めてホスト経験をした話もいよいよ最終回です。

今回はインドネシアの教育事情についていろいろ聞いてみたので、レポートしたいと思います。

 

インドネシアのシッター文化

まず、インドネシアの女性の社会進出についてですが、日本よりかなり進んでいます。今回泊まってくれたインドネシア人のお2人は、2人とも既婚で、1人は2人の子供も持ったお母さん、1人は新婚さんというごく一般的な家庭の方達でした。2人とも仕事があり、今回の留学は会社に勤めながら休みをもらい、さらに専門的な内容を勉強するために日本に留学しに来たということでした。まず、この時点でそんなこと日本ではあり得ないなと思いました。

www.indonesiasoken.com

 

彼女が言うには、職種にもよりますが、男性よりも女性の方が仕事を探すのが簡単だと言っていました。インドネシアは女性も男性もバリバリ仕事ができます。環境を整えている一番大きな要因は、シッターさんの存在です。

インドネシアでは一般的な家庭であったとしても、シッターさんを雇うことが普通で、ある程度大きくなった子供であれば、ベビーシッターではなくメイドさんを雇うことが多いそうです。メイドさんは家事の手伝いだけでなく、子供の学校への送り迎えなどもしてくれます。このシッター文化があるおかげで、企業側も女性を雇用することに、何もデメリットはなく、雇用の維持をしやすいのではと思いました。

育児休業をしている身としては、子供がある程度(といっても1歳までですが)大きくなるまで家で見ることができる日本の雇用保険育児休業の制度はとてもありがたい制度だと思っています。一方で日本では、自分の努力ではどうすることもできない事に時間も労力も割かないと、働くことすらできません。

 

例えば

・保育園に入れない

・子供の病気で仕事に穴を開けないといけない

・時短をしなければ家庭が成り立たず、思ったような仕事が出来ない

 

といった、働く方も会社も女性が働くのにあたり、何かしらのネガティブ要因を抱えながら仕事をしています。

 

育休に入った社員を抱える会社の多くは、

1年後に必ず帰ってくるかどうかも分からない社員を待つことが難しい

→非正規雇用又は派遣社員でポジションを埋める

→一旦キャリアが中断した女性の産後の働き口がない

という状態で、働きたくても働けないママ友が多くいます。

 

職種を選ばなければあるとかいう人もいますが、それは大きな間違いで、まだまだ産後の女性を短時間でも働かせたいという企業は少ないというのが現状です。

 

いくら表向きは、男女の雇用を均等にすると言っている企業も、本当に内実ともに実施している企業はひと握り。

正直なところ、働く側も働いてもらう側も、小さな子供がいることが、勤務に影響が出ないなんて思っているわけはありません。

そういった心理的なマイナス要因を1手に解決する方法の1つが、シッターさんの存在だと思うのです。

家庭に家事をする人がいる、このパワーは保育所に入れるとは別次元の威力があると思いませんか?子供のケアだけでなく、家事も手伝っでくれるということが共働きの家庭にとって、ありがたい存在になることでしょう。夫婦間で家事の分担とか考えなくて済むなんて夢のようです。家族との時間も取れるようになり、心理的にも余裕が生まれ、子どもへの接し方も変わるんだろうなと思います。

日本でもシッターさんが一般家庭にも普及するような保育園と同等の補助などがあれば、日本家庭での殺伐とした状況は改善されると思うんですけどね。現状保育園しか選べないという状況から、保育園もシッターも選べるとなれば1年の育児休暇を待たずして、復帰する女性も増えるでしょうし、企業側としても『先の見える欠員』だと思うんですけど。

 

自治体の子育て支援の見えない差 

話はズレますが、2人目の育児休暇問題で、下の子を出産した2ヶ月後に上の子が保育園から出されてしまう自治体が結構あるようで、それって結果的に1年は取れるはずの育児休暇の権利を放棄して、下の子を保育園になるべく早く入れて復帰するしか上の子を保育園に通わせる方法がないということです。

この対応は自治体によってまちまちで、下の子が育児休暇中も問題なく上の子が保育園に通える自治体もあれば、そうでない自治体もあるわけです。ここでの自治体での対応の差は、子育てにどれだけ自治体が協力的かどうかという指標の1つでもあると思うのですが、こんな大事なことが住んでみないとわからない。一覧で調べる術もない、各自治体それぞれそこまで調べて住む場所決めないと、仕事をする上での環境に雲泥の差が出来てしまう。ということを、当事者になって初めて知りました。

2人目の育児休暇中に保育園を出されてしまうような自治体は、学童への投資も最低限で、学童に入れることも、定員オーバーで入れないなんてことも多いようです。

 

インドネシアの言語について

インドネシアイスラム国なので、言語は母国語のインドネシア語の他にアラビア語を勉強することが一般的だそうです。それに加えて、英語も勉強するわけですが、滞在してくれたインドネシア人の方は40代と30代、ちょうど私より少し上とちょっとしたの年代の方でしたが、2人とも英語はペラペラ。

本格的に英語を勉強を始めたのは中学生からで、日本と同じですが、英語を使いこなせるレベルに大きな差があり、これまたなんだか悲しい気分に。

彼女たちは日本では、オール英語の講義を受けていて、しかも専門的な内容を英語で学べるレベルなわけです。 

同じくらいの年で英語を勉強し始めて、インドネシアでは英語で学ぶことが出来るレベルに達するのに、日本では会話すらままならない。環境なのか、勉強方法なのか、なんでこんな状態なのが疑問しかありません。日本の英語教育への愚痴はこのぐらいにします。

 

インドネシアの学校での過ごし方

インドネシアの学校は朝が早く、7時頃には学校が始まるそうです。また13時頃には学校も終わってしまうので、学校が終わってから家族と過ごすまでの時間がかなりあります。

この時間を共働きのお母さんの家では、子供たちは日本でいう学童のようなシステムで学校で過ごすか、家に帰ります。

インドネシアは治安があまり良くないので、子供を学校に迎えに行く必要があるそうですが、こういったお迎えはシッターさんがやってくれるので、自分は仕事が出来る。と言っていました。

インドネシアは日本同様に教育熱心な国ですが、女性活用がうまくできているインドネシアのポテンシャルは日本より高いに決まっています。共働きで潤沢な教育環境を与えられた子どもたちが、当然のように英語を使い、世界で仕事をする。そういう世の中を自分の子どもたちは生き抜いていかなければならないのだと、感じずにはいられませんでした。