カウチサーフィン 初イベント参加 at 四天王寺
カウチサーフィンで初参加したイベントで出会った知的なインドネシアンの姉弟との旅も中盤。大阪城から四天王寺に移動です。
四天王寺は聖徳太子が建てた寺院で歴史も古く、観光地でもありながら昔ながらの日本的な寺院の特徴が色濃く残っているので、結構好きな寺院です。
京都もお寺はたくさんありますけど、観光地化されすぎていて本来のお寺の業務が日々優先されて行われているお寺が少ないような気がしています。
例えば
・中央伽羅では日常的にお教が読まれたり
・僧侶の方が列になって歩いていたり
・檀家さんがお教をあげてもらっているところに遭遇する など
そういった、地域に根ざしたお寺としての業務が当たり前にされている。そういう意味では見どころのあるお寺だと思っています。
京都よりは観光客も少なめで、ゆったり見れるのもGood!
案内したお2人も、色んなところで写真を撮り、楽しんでいたようです。
それにしても、写真好きやなぁ~。
はいチーズ、みたいな写真じゃなくて、お寺の柱にもたれかかったり、階段の前で足を素敵に組んでみたり、、、、
リゾートのポスターに出てくるような雰囲気で何ともいい感じです。
こういうの恥ずかしいと思ってしまうのは日本人あるあるですかね。
誰も見てないんだからどんどんやったらいいのに!今度どこかで写真撮る時は是非やってみよう。
観光客が少なめで、人が写りこまないのも彼らには良かったのかも。
そして、四天王寺を訪ねたことで、日本のお寺についての質問をたくさんされてアワアワすることに。
・寺と神社の違いは?
・なぜ亀がたくさんいるの?
・僧侶の結婚や日本での地位について
・お釈迦様と大仏様の違いは?
うーん、どれも詳しくはわからない。
寺と神社は仏教と神道の違いで、祀られているものが違う。
鳥居がなくて、鐘が設置されいる。
線香が焚かれているのはお寺かな。
建物の特徴としては、お寺は屋根が瓦で覆われていることが多いんですが、神社では銅板または茅葺きになっている。
これは神様を祀る建物なのに、人間が踏みつける土で作られた瓦を神様の上に使うなんてできない!
という理由からそうなっている。はずです。
亀は日本では縁起がいい動物、、、この縁起がいいというのが上手く伝えられなくて、神聖な動物なんて表現してしまった。
だいぶ意味違うな。。。亀は神の使いでもなんでもないよねぇ。。。
僧侶の結婚や地位、どうやってなるの?という質問には、日本の事はなんとなく分かるものの、そういえば、タイの僧侶と比較してみると、家族に出家している人がいると誇らしい、とか出家した息子を応援するといったお坊さんに対する敬いというのは日本にはないなぁ。
お坊さんは家業みたいなもんで、親から世襲される職業のイメージが大きい。でも四天王寺にいるお坊さんがみんな家族ではないだろうし、こういう大きな歴史あるお寺のお坊さんはどういうルートでお坊さんになるのか?
お坊さんの知り合いがいたら是非聞いてみたいものだ。
これを機に、日本の坊さんについて少し調べてみた。
日本でのお寺の役割は、葬儀や法事、お墓など死者の弔いのための地域に根ざした施設に特化していった他のアジアにはない独自の文化背景がある。
確かに、地元では本堂の修理や修復に檀家さんから寄付を募るらしく、「○○さんの家は〇十万寄付したそうよ」、なんて話をむかーしむかし母から聞いた。その時は
「お寺は税金も払わなくていいし、建物の修理も地域の人に手伝ってもらえるなんて、なんていい商売なんだろう」なんて思った。
でも、今はそんなお金のある檀家さんなんていないだろうし、地域の中でお寺を維持するのはそれなりに大変なんだろうなぁ、とは想像出来る。墓じまいなんて言う話も出てるけど、そもそもその墓を守るお寺がなくなる、、、なんてことも地方じゃあ当たり前になるんだろうな。
子どもの頃にはよく祖父母の家に、ことある事に法事や祭りなどで親戚が集まっていた。その時に必ずと言っていいほど、地域のお坊さんが呼ばれていて、田舎では今でも「ごえんさん」と慕われている、と思う。
母にも、「最近じゃ法事も〇回忌なんてする人も減っているけど、お父さんの法事は私が元気なうちはやるから、あなたたち来てね」なんて言われて、でも自分たちは、実の父母のそういった風習をどこまで厳密にやるんか?と思うと、全くできる気がしない。
そんなThe 昭和 で三丁目の夕日みたいな空気感を共有出来る体験は自分の子供は多分経験することは無いんだろうな、と思う。
それがいいとかわるいとかじゃなく、きっと子供たちにとったら、実生活にはほとんど馴染みがないお寺や神社は、外国人と同じ観光地としての位置付けになっていくと思うと寂しいもんやな。と思った。
さて、観光地を案内したお話はこれで終わり。
次回は、インドネシア人の2人が選んだお土産についての話をします。